早稲田大学社会科学部はとにかく高校時代の実績が大切だと思います。

受験生が合格するために実際に行ってきた具体的な施策をご紹介します。

受験生情報

Sさん 

早稲田大学 社会科学部(当時定員47名)
全国自己推薦入試(総合型選抜)合格 2021年4月入学
【受験について】
・1次選考:書類審査
・2次選考:小論文、面接

他の合格校:慶應義塾大学総合政策学部、立教大学法学部(法学部全体で8名)

総合型選抜で受験した大学を教えてください。

慶應義塾大学総合政策学部、立教大学法学部、そして早稲田大学社会科学部です。
この順番で受験をして、すべて合格しています。

いつから総合型選抜で受験をしようと思っていたのですか?

高校1年生の夏頃です。高2の夏から一年間アメリカに留学したいと考えていたため、1年間の留学に行くなら一般選抜よりも総合型選抜の方が自分にあっていると思いました。
早稲田の全国自己推薦入試では、評定平均が4.0以上必要であったため、学校の勉強もしっかりやっていました。

なぜ留学したかったのですか?

私の家のお隣さんがアメリカ人の方で、よく家族で交流をしていたこともあり、留学に興味がありました。
また私自身が聴覚に障害を持っていたことで、学校で苦しい思いをしてきました。多様性が尊重されるアメリカに行って多くのことを学びたいという気持ちがありました。
高1の時に留学についていろいろと調べて、文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」に申し込み、2年の時に選抜試験に合格し、奨学金を使って2年の夏から1年間留学をすることができました。
英検も高校1年の第2回に申し込んで、英検2級をその時に取得しました。

その他どのような活動を高校生でやっていましたか?

高校1年生から文部科学大臣杯全国青年弁論大会に出場し、最優秀賞を頂きました。また、部活動では薙刀(なぎなた)部に所属していて、全国大会に出場。留学先のアメリカでも毎週末にボランティア活動をしていました。

弁論大会に出場したきっかけは何ですか?

弁論大会に出場したきっかけは、高校受験での失敗がきっかけだと思います。第一志望の公立高校に合格することができず、不本意な気持ちで私立学校に通っていたのですが、高1年の担任の先生が、そんなモヤモヤしていた私に弁論大会を勧めてくれて出場しました。

総合型選抜に向けてどのような準備をしていましたか?

最初に受けるのが慶應義塾大学総合政策学部だったので、2000字の志望理由書作りと任意提出書類の作成を行いました。
志望理由書では、「政治家になりたい」というのを軸に、過去・現在・未来を繋げて書くようにしました。
原体験として、聴覚に障害があったことで中学校の先生から「障害者」というレッテルを貼られ、中学校時代は表立って行動することを抑制されているように感じました。学級委員長に立候補しようとした際も、障害があるから止めた方がいいよと言われたりもしました。日本の政治を見ても、障害を持つ方が政治家になれていない、または政治家になりにくいという現状がありました。一方、留学先のアメリカでは、マイノリティーの人達が活き活きと生活しているのを見て、「日本はマイノリティーに配慮を欠いている」と思いました。大学では、障害を持つ人が政治の世界で影響力を持つにはどうしたらいいか、「熟議民主主義」を推し進めていくためにはどうしたらよいかを学んでいきたいと書きました。
任意提出書類は、賞状などをただPDFとして送るのではなく、スライド上に入れ込み、賞をもらうまでの過程をストーリーにして、読み手が理解しやすいようにまとめて提出しました。

立教大学や早稲田大学は?

立教大学は法学部政治学科、早稲田大学は社会科学部であったので、慶應に提出した志望理由書を削る形で提出しました。
早稲田大学社会科学部では小論文試験があったので、その対策として『これからの日本の論点』を過去3年分読み、『朝日けんさくくん』を使って時事問題を学んでいました。また、小論文を実際に書いて、親に添削をしてもらいました。
実際の早稲田の入試では、『これからの日本の論点』を読んでいたおかげで、小論文を難なくこなすことができました。
面接では、志望理由書に書いたことについて質問をされたのですが、慶應のときの2000字の志望理由書を800字に削って志望理由書を提出しているため、聞かれる質問はだいたい削った部分に関することだったので、余裕を持って答えることができました。
立教大学の方では、口頭試問で政治のことが聞かれるのですが、これも『これからの日本の論点』を読んでいたため、自信を持って答えることができました。

慶應と早稲田の総合型の違いは何だと思いますか?

早稲田大学社会科学部はとにかく高校時代の実績が大切だと思います。何かのコンテストで賞をとっていないとまず書類審査が通らないと思います。
一方で、慶応義塾大学総合政策学部の方は、高校時代に取り組んでいたことをきっかけに、大学で何を学びたいかを論理立てて語ることが一番大切だと思います。仮にアクションを起こして上手くいかなかったとしても、それをしっかりと分析して、今後何を学ばなければその問題を解決することができないのかを明確にしていくことが大事だと思います。